To HAYABUSA & project team、 HAYABUSAの奇跡の帰還とその軌跡に、感無量になりひさびさに号泣いたしました。 宇宙への探求、機械工学的な分野にはさほど興味が持てず、 冷めた眼差しでニュース報道を耳にしていた私でした。 ですからプロジェクト・チームの皆様の熱い志し、Hayabusaの生い立ちや使命も知らず HAYABUSA帰還の瞬間さえも待ちわびていませんでした。 その私がどういういきさつで、HAYABUSAに深く魅せられ感動したのか 申し上げたいと思います。 先日、漫画家の里中満智子氏の作品を調べようとして、氏のサイトへアクセスした折 氏のブログに、HAYABUSAの帰還を応援するコメントと鮮やかなブルーの宇宙を背景に 負傷しながらも懸命に羽ばたいている鳥(はやぶさ)とその翼の下にオーバッラップ する探査機 『はやぶさ(HAYABUSA)』が描かれているイラストに目を奪われてしまったことが はじまりです。 探査機のHAYABUSAと鳥のはやぶさをオーバーラップしていることはわかるのですが 空のハンターである猛禽類のはやぶさが、なぜこんなにも体中に傷を負っているのか 不思議な気持ちがしました。 鳥をこよなく愛する者として、このイラストのHAYABUSA、はやぶさの行方が気がかりで 脳裡から離れませんでした。 HAYABUSAが大気圏に流れ星となって散った日から、すでに一週間が経っていました。 動画やたくさんのサイトでHAYABUSAの最後の瞬間やそれまでの出来事を知り 帰還の瞬間を見逃してしまったこと、私自身がHAYABUSAから、遠距離にいて単なる傍観者でしかなく 無関心だったことを後悔し、そのことをHAYABUSAにもまた関係者の方々にも侘びたくてメールした次第で す。 そしてまた、新たに希望みつめ、HAYABUSAへの想いを同じくする皆様と 一緒にHAYABUSAの残してくれたものを分かち合いたくて、宇宙開発への夢を応援すること HAYABUSA の打ち上げへとつなげたいと願うのです。 HAYABUSAが私たち人類に届けようとしたかった想い―カプセルの中に― はイトカワの砂粒よりも多くのものが詰まっていたと確信しています。 ・使命感を持ち続けて生きること ・最後まであきらめないで為すべき事忠実に遂行すること ・自分の死後も人に希望を与える存在感 ・宇宙への未知と人類(地球)の歴史への夢とロマン HAYABUSAの存在した事実が今も 私たちに生きる勇気と希望を与え、励まし続けているのです。 HAYABUSAは風となって私の心の大気圏にも ReEntryして、その想いを届けてくれたのですから・・・ どなたかがおっしゃっていたように HAYABUSAには命が宿っていたにちがいありません。 ひとつの命は死んでまた新しい命を生みます。 あなたが残してくれた大切な卵を孵化させ、新しい命を生み出すために 私たちは今日も精一杯生きていきます。 最後になりましたが、 NASAが撮影した大気圏に突入したHYABUSAが 大きな光の球から一瞬羽を広げた鳥(はやぶさ)になり 地球へ産み落とした卵を抱きかかえるかのように飛び、 南の空に消えていったように見えました。 HAYABUSAはその身体に数々の傷を負い 必死の想いで私たちに応え、カプセルという卵の中に 息吹を込めて、新しい命を生み出すために自らの命を犠牲にして 燃え尽きましたが、今は不死鳥となって人々の心の空を滑空していることでしょう。 ありがとう!! HAYABUSA・・・ そして こんなにも人々を感動させ 勇気を与えてくれたHAYABUSAの物語を 生み出してくださった関係者皆様に心から感謝いたします。 (※鳥のはやぶさと区別するために探査機の『はやぶさ』をHAYBUSA表記に変えさせていただきました。) 2010年6月2O日