関係者からのメッセージ

2010年6月11日

「はやぶさ」帰還にむけて

内之浦宇宙空間観測所 運用支援 篠原 誠・谷口 和久(NECネッツエスアイ(株))

内之浦運用スタッフが「はやぶさ」の業務を始めたのは、2003年4月打上げ前の地上試験からでした。幾度かの地上試験を経て、2003年5月9日に大空に飛翔していくM-Vロケット5号機と「はやぶさ」を万感の思いで見送ってから、はやいもので7年が経ちました。

内之浦局での運用は、初期運用以降、約1年毎に発生するイベント時のバックアップ運用が中心となりました。“年一回の里帰り”をする「はやぶさ」の往復電波伝搬時間や受信レベルの低さを見て“随分遠くに行ってしまったのだな”と感じていました。その後小惑星「イトカワ」へのタッチダウンを果たし、見事サンプルリターンの偉業を成し遂げて地球へ“凱旋”する「はやぶさ」を“おかえりなさい”との思いで迎えられることを楽しみにしております。

間もなくミッション終了となるのに際し、研究開発から長きにわたり「はやぶさ」と共に辛苦を共にされてきたJAXAスタッフの皆様と相模原局、臼田局の運用スタッフ、そして「はやぶさ」に心から、“お疲れ様でした”と言わせていただきます。


筆者紹介

臼田と並び、数多くの科学衛星の運用を手がける鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所。運用支援を担当する篠原誠さん、谷口和久さんには、「はやぶさ」の追跡管制で打上げ時より今まで大変お世話になっています。

篠原さんはM-Vロケット以降の打上げレーダ班や科学衛星の運用、谷口さんは「ひてん」以降の打上げ衛星班・地上班や科学衛星の運用に従事してこられました。多くの科学衛星を擁する内之浦局ですが、「はやぶさ」運用でも常に安定したセッションを維持して下さり、大変心強い存在です!(delta-V)

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