関係者からのメッセージ

2010年7月6日

ありがとう「はやぶさ」!

電池担当 山本 真裕(古河電池株式会社)

おかえりなさい「はやぶさ」! そして幾多の感動をありがとう。
また、JAXA諸先生方ならびに関係した全ての皆様、カプセル生還、おめでとうございます。皆の思いで蓋を閉めたカプセルにイトカワのサンプルが入っていることを心よりお祈りいたします。

大気圏突入の時、私は自宅のパソコンの前で燃え尽きる「はやぶさ」を見つめていました。
「はやぶさ」の炎が大きくなる度に11個搭載したリチウムイオン電池の1つ1つが、残された「はやぶさ」ミッションの全ての成功を祈った花火と化し、飛び跳ねているかのように見え、私も嬉しくて、年甲斐もなく泣き続けていました。

「はやぶさ」がまだ「MUSES-C」だった1998年、「はやぶさ」専用のリチウムイオン電池を開発することになりました。まだまだ電池屋として駆け出しであった私は、電池の設計、開発検討、製作、運用の全ての過程で課題を頂く度に、数え切れない感動、多くの宇宙実証の成果、そして電池屋としての自信を頂きました。

「はやぶさ」そして「はやぶさミッションの皆様」、こんな壮大で感動的なミッションに参加させて頂き、ありがとうございました。

最後に、「はやぶさ」の電池たちへ
おつかれさま・・・・おやすみなさい・・・


筆者紹介

山本さん達が開発された「はやぶさ」電池は世界初の衛星専用リチウムイオン電池として高い性能を発揮し、カプセル蓋閉め運用でも威力を発揮しました。これらの技術は金星探査機「あかつき」の電池にも生かされています。
古河電池さんのサイトでも「はやぶさ」帰還が報じられています。(delta-V)
お帰りなさい、そしてありがとう「はやぶさ」!(古河電池ウェブサイト)

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